今年度第50回春の新人賞は、2024年7月1日から9月30日までに募集を行い、応募者総数は6ジャンルに渡る7名でした。選考委員会は例年通り2回開催され、第1次選考を 10月28日に、第2次選考 を11月13日に行いました。選考委員は7名で構成され、各専門分野からの視点および専門分野を越えた総合的な視点から、綿密かつ公正な選考を行いました。
選考の結果、今年度第50回の受賞者に選ばれたのは、隈元奈津希さん(声楽)、界眞子さん(奄美シマ唄・三線)、美代開太さん(声楽)の3名となりました。受賞者の皆さまの、これから益々のご活躍をお祈り申し上げます。
隈元奈津希(くまもと なつき)さん(声楽)35歳(鹿児島市在住、霧島市立国分南小学校教員)
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。平成24年に東京藝術大学同声会新人賞を、令和4年に第71回南日本音楽コンクールグランプリを受賞するなど多数の受賞歴を有する。また、令和元年鹿児島県民第九演奏会ソプラノソリストを、令和5年鹿児島オペラ協会創立50周年記念公演「蝶々夫人」では主役のカヴァー役を務めるなど、確かな歌唱力を持ったソプラノ歌手として、県内を中心に活躍している。
界 眞子さん(さかい まこ)さん(奄美シマ唄・三線)26歳(喜界島出身・鹿児島市在住、日本民謡協会奄美連合喜界支部所属)
高校卒業までを奄美群島の喜界島で過ごし、5歳より奄美シマ唄・三線を演奏している。令和2年第41回奄美民謡大賞青年の部最優秀賞、令和6年奄美シマ唄日本一大会第2位をはじめとし、多数の民謡大会において受賞歴を有する。島の歴史や暮らし・想いを口伝で唄い継ぐ奄美シマ唄の継承者の一人として、伝統を受け継ぎ世界に発信している。若手ながら風格のある美しい歌声が高く評価され、今後益々の活躍が期待されている。
美代開太さん(みしろ かいた)さん(声楽)35歳(鹿児島市出身・滋賀県在住、びわ湖ホール声楽アンサンブルソロ登録メンバー)
鹿児島国際大学大学院国際文化研究科修士課程修了。令和4年に京都芸術祭音楽部門で京都新聞賞を、令和5年に岐阜国際音楽祭コンクール声楽部門第2位および文化人特別賞を受賞するなど多数の受賞歴を有する。また平成31年より、びわ湖ホール声楽アンサンブルメンバー(現:ソロ登録メンバー)としてびわ湖ホール自主公演や全国各地の公演に多数出演。幅広く深みのある歌声と、歌い手としての情熱を持った声楽家。
また12月19日には、下鶴隆央鹿児島市長、原之園哲哉鹿児島市教育委員会教育長を表敬訪問し、受賞の報告を行いました。
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